中国人が不思議に感じる日本文化の一つに“お辞儀”がある。中国人の間では、日本人は何かにつけて頭を下げるという印象が強い。このほど、ネット掲示板に「『背中にお辞儀』は実際の生活で行われているの?」との疑問が書き込まれた。「背中にお辞儀」は、後ろを向いた人に対して「すみませんでした!」などと深々と頭を下げる様子を指している。ドラマなどでよく目にするシーンだ。
この疑問に対して、中国のネットユーザーからはさまざまなコメントが寄せられている。
「本当にある。しかも、相手が視線を外さない限り、ずっとその姿勢を保っている。たとえば客が車に乗り込んで、渋滞などの原因ですぐに発車できないときなどは、いつまでも身体を起こさない」
「これは日本人が礼節を重んじることを示す重要な表現だ。特に、サービス業では客が見えなくなるまでお辞儀をし続けるのはよくあること。これは本人にではなく、周りの客に自分たちの誠意を見せているんだ」
「2010年の上海万博のとき、友人たちとバンドを歩いていたら、日本人のお婆さんが空港行きのバスはどこで乗るのかと尋ねてきた。私は身振り手振りで伝えたが、友人が急かすのでそそくさと別れを言って立ち去った。私が気になってお婆さんの方を振り返ると、お婆さんはこちらに向かってお辞儀をしていた。それを見て、私は心が温かくなった」
「あるにはあるが、この種のお辞儀の裏には明らかな意図がある。はっきり言えば、あなたが相手の上司や顧客であるなど、相手に利益をもたらす存在であるかどうかがポイントなのだ」
「ある日本人が携帯電話で話していたところ、勢い余ってその場で90度のお辞儀をし始めた。自分が駅のホームにいたことを忘れたのか、もしくは身体が反応するのを止められなかったのだろう」
「数年前の冬に、銀座でマフラーを買ったとき、20歳そこそこのきれいな店員さんが私を見送ってくれた。しばらく行ってから何気なく振り返ると、彼女はまだお辞儀していた。それはとても美しい姿勢だった」
「以前、日系企業で働いていたとき、日本人たちがいつも私たちにお辞儀をしてくるので、どこか申し訳ない気持ちでいた。しかし、日本の本社からお偉いさん方が視察に来たとき、その日本人たちがいつもより深く、長くお辞儀をしていたのを見て初めて気付いた。いつも私たちにしていたお辞儀は、形だけだったんだなと」
お辞儀にも色々あるからね。
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