朝鮮日報は8日、米国への交換留学や整形手術など、履歴書の「飾り」のために5000万ウォン(約513万円)も出費した男性など、複数の「貧しい学生」の実態を紹介する記事を掲載した。登場する学生らは、サムスングループが面接時に好むとうわさされている「サムスン型の顔」のために整形したり、履歴書の代筆作家に120万ウォン(約12万3000円)を支払ったり、公務員試験対策の専門学校やアナウンススクールなどに数百~数千万ウォンを支払ったりといった学生たちの実態を紹介。また、TOEICなど履歴書に書き込める“スペック”となる資格試験などのために、大学生は平均で月40万ウォン(約4万1000円)近くを出費している。学生らは、これらの費用をねん出するために友人との付き合いを犠牲にしてアルバイトに追われ、その上に借金を重ねている例もあるという。
こうした現象が起きるのは、就職先として一部の大企業に人気が集中しているため。専門家らは中小企業にも目を向けるよう訴えるが、企業間格差が激しい韓国では説得力を持たないようだ。
この問題について韓国のネットユーザーからは多くの意見が寄せられている。その一部を紹介しよう。
「最近はスペックが高くても競争力ないじゃないか。猫も杓子も高学歴。親の世代は高学歴者が少なく高スペックだったが」
「7年前初めて就職活動してた頃、スペック、自己紹介書、資格の取得に苦労させられたが、どんどん酷くなってるな。しかしこういうのがないと、人材を選べない」
「20代までは学閥が人生を左右すると自分も周りも考えていたが…30代にさしかかると、月給を受け取れるだけでただ有り難く。同僚がどの学校を出たのか、忘れてしまう…」
「身の丈に合った生き方をしないと。…所得水準の低い者がカード払いで贅沢したがるのと何が違う?」
「これは全世界共通だ。韓国だけの話ではない」
「カネがないなら大学行くな。工場行ってみろ。最近は機械を扱える者が少なく東南アジア人を使っている。目線を下げれば仕事はいくらでもある」
「本来勉強というものは有閑階級がするもの。この国では猫も杓子も勉強だ、とおかしな雰囲気を作り、これを口実にカネの無い人間から血を吸うように貪る構造になっている」
「辛くても仕方がない。将来自分の家族に苦労をかけたくなければ、懸命に突っ走るべき」
「勉強が出来なかった俺は中小企業で働いている。自分なりに一生懸命働いているが、名節(正月やお盆)になると、なぜ自分みたいな人間が無視されるのか理解できない」
「とにかく中小企業にでも就職しろと言われるのが辛いだと???親のすねをかじるのは辛くないか???」
「貧乏も親の代から引き継がれる韓国社会。経済力で身分が決まる新・中世社会。人口が多く競争は熾烈、19世紀イギリスの産業革命期にみられた弊害がそのまま露わとなっている社会だ」
「中小企業に入社して一生懸命働き俺が大企業にしてやる、こんな野望を持って生きろよ」
0 件のコメント:
コメントを投稿