2014年9月11日、日本に訪れた中国人観光客が記した文章が、中国のインターネット上に掲載された。
旅行は一種の冒険のようなものである。いつもとはまったく違う環境に身を置くことは、マンネリ化した「日常」からのしばしの脱却だ。今回の東京旅行もそうだった。
ネット上に流れる東京に対する評価はさまざまだ。一部では、東京の人は冷たいという声も聞かれる。私は今回、関西地方にも訪れたが、確かに比べるとどこかそっけない感じがしてしまう。しかし、彼らの姿勢に心がこもっていることは十分に感じられた。
私が接した人たちは、みな親切で世話好きな印象だった。買い物をしたときは、店員さんから必ず優しい声で「ありがとうございました」という言葉をかけられた。たとえ少額でも、金を受け取るときは両手を差し出し、笑顔だった。中国のように金や商品を乱雑に扱ったり、終始無表情だったりということはなかった。
これが噂に聞く「お客様は神様」の神髄。まるで春風に吹かれたような心地よさだ。日本人にはおそらくこれが「日常」なのだろうが、中国人にとって日本の接客はそれ自体が一種の娯楽なのだ。
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